8-1先に辞めた先輩に話を聞く|リストラ退職者から何を聞くか(第1節/全3節)
この章の要点
- 先に辞めた人の話は、会社の説明だけでは分からない「面談の実際」「条件の幅」「再就職支援の中身」「辞めた後の暮らし」を知る材料になります。
- 聞くのは相手の体験と感想まで。社内の秘密情報(他人の条件、人事の内部資料など)は聞かない・話さないようにします。
- 一人の体験はその人の条件の上での話です。複数の人に聞き、自分の条件に置き換えて割り引いて受け止めます。
なぜ先輩の話が役に立つのか
会社の説明会や面談で示されるのは、会社が伝えたい情報です。一方、先に辞めた人は、同じ会社の同じような手続きを、社員の側から経験しています。次のようなことは、経験者に聞かないと分かりにくい部分です。
- 面談は何回あり、どんな雰囲気で、どのくらいの期間で決断を求められたか
- 条件の交渉ができたか、できなかったか
- 再就職支援会社の支援は実際にどうだったか(第18章)
- 辞めてから次の仕事が決まるまでの期間、収入の変化
- 辞めてよかった点、後悔している点
誰に、どう連絡するか
- 前回の募集で辞めた人:同じ部署やかつての同僚、社内の元上司など。
- 同業他社で希望退職に応じた人:業界団体、勉強会、SNSなどで知り合った人。
- 連絡の仕方:私用の連絡先を使います。会社のメールやチャットは使いません。「今の状況で参考にしたい」と目的を正直に伝え、相手の都合に合わせます。
- お礼:時間をもらったらお礼を伝えます。相手も、つらい時期を思い出して話してくれている場合があります。
何を聞くか(質問の例)
- 面談は何回で、どのくらいの期間で決めることになりましたか
- 最初に示された条件から、何か変わった点はありましたか
- 退職合意書で、特に気をつけた点はありましたか
- 再就職支援会社は使いましたか。役に立った点、期待と違った点は
- 次の仕事が決まるまで、どのくらいかかりましたか
- 収入や働き方はどう変わりましたか
- 家族にはいつ、どう話しましたか
- 今から同じ立場になるとしたら、何を先にやりますか