11-2リストラ時のお金|失業給付・退職金の税金・保険・ローン(第2節/全7節)
第11章の節:11-1 11-2 11-3 11-4 11-5 11-6 11-7
失業給付を「使い切ってから」探さない
失業給付は、次の仕事を探す間の生活を支えるお金です。「給付を全部もらってから本気で探そう」と考える人もいますが、次の理由から、早めに探し始めるほうが一般に有利です。
- 早く決まると再就職手当が出る:給付の日数を一定以上残して安定した仕事に就くと、残りの日数分の基本手当の一部がまとめて支給されます。残りが所定給付日数の3分の2以上なら残日数分の70%、3分の1以上なら60%です。給付を使い切ってから就職すると、この手当は受け取れません。
- 空白期間が長いほど不利になりやすい:書類選考で空白期間の理由を聞かれやすくなる、と指南記事ではよく紹介されています(第16章)。
- 気力と生活のリズム:時間が空くほど、活動を再開するのが重くなることがあります。
- 給付の終わりが近づくと焦る:条件の合わない仕事を急いで選んでしまう例があります。
再就職手当には、待期期間の後に就職したこと、1年を超えて働く見込みがあることなどの条件があります。細かい条件は、就職が決まる前にハローワークで確かめます。
退職金と税金
退職所得の計算
退職金は、次の式で「退職所得」を出し、そこに課税されます。
(退職金 − 退職所得控除額)× 1/2 = 退職所得
退職所得控除額
- 勤続20年以下:40万円 × 勤続年数(80万円に満たないときは80万円)
- 勤続20年超:800万円 + 70万円 ×(勤続年数 − 20年)
例として、勤続30年なら控除額は 800万円+70万円×10年=1,500万円です。退職金がこの額までなら、所得税はかかりません。
申告書を忘れない
会社に「退職所得の受給に関する申告書」を出すと、会社が税額を計算して源泉徴収するので、原則として確定申告は要りません。出さないと、退職金の20.42%が源泉徴収され、確定申告で精算することになります。
割増退職金の扱い、勤続年数の数え方、複数の退職金がある場合などは個別に異なるので、会社の担当者や税務署で確かめてください。