13-2リストラで辞めるか残るか|お金・心身・キャリアで比べる(第2節/全4節)
数字で見る:転職で賃金はどう変わるか
厚生労働省の令和6年雇用動向調査で、転職した人の前職と比べた賃金の変化は次のとおりでした。
| 年齢 | 増えた | 変わらない | 減った | うち1割以上減った |
|---|---|---|---|---|
| 45〜49歳 | 46.4% | 26.9% | 23.8% | 16.5% |
| 50〜54歳 | 39.0% | 31.7% | 28.2% | 21.0% |
| 55〜59歳 | 27.4% | 33.6% | 36.6% | 30.7% |
| 全体 | 40.5% | 28.4% | 29.4% | 21.7% |
50代前半までは「増えた」が「減った」を上回りますが、50代後半で逆転します。ただしこの統計は、自分から転職した人とリストラで辞めた人を区別していません。リストラの場合は、準備の期間が短いぶん、条件が厳しくなることも考えられます。
三つの軸で比べる手順
1. お金
- 辞めた場合:失業給付、割増退職金、転職後の収入の見込み(下がる前提で複数の場合を計算)
- 残った場合:今の収入が続く見込み、降格・減給の可能性、次の募集で条件が下がる可能性
- 家計が何か月もつかの計算は第11章
2. 心身
- 残った場合に予想される状況(配置転換、仕事の取り上げなど)に、自分はどのくらい耐えられそうか
- 転職活動の長期化や、不採用が続くことに、どのくらい耐えられそうか
- すでに眠れない、食欲がないなどの不調があれば、判断の前に医療機関や相談窓口を使います
3. キャリア
- 3年後、5年後に何ができていたいか
- 今の会社に残って、それが実現できるか
- 外に出て、それが実現できるか
4. 並べて書く
道ごとに、三つの軸で「良い点・悪い点・分からない点」を書き出します。「分からない点」は、調べる・聞く(第8章)・相談するの対象です。