8-2先に辞めた先輩に話を聞く|リストラ退職者から何を聞くか(第2節/全3節)
聞いてはいけないこと・話してはいけないこと
- 他の社員の個別の条件(誰がいくらで辞めたか):本人の同意がない個人情報です。
- 社内の内部資料・人事の情報:先輩が在職中に知った秘密を話させることになり、先輩の秘密保持の約束に反するおそれがあります。
- 自分の会社の社外秘の情報:同業他社の人と話すときは特に注意します。
会社の営業秘密は、不正競争防止法で保護されます。法律上の営業秘密に当たるのは、①秘密として管理されている、②事業に役立つ、③一般に知られていない、の三つを満たす情報です。どこまでが営業秘密か迷う話題は、避けるのが無難です。
聞いた話の割り引き方
- 一人の話は一例:職種、年齢、スキル、家計の事情で結果は大きく変わります。
- 成功談も失敗談も偏る:うまくいった人は語りやすく、うまくいかなかった人は話したがらないことがあります。
- 時期が違う:数年前の募集と今回とでは、会社の状況も転職市場も違います。
- 自分の条件に置き換える:ローン、教育費、家族の状況が違えば、同じ選択でも結果は変わります(第11章)。
できれば2〜3人に聞き、共通する点と食い違う点を分けて整理します。
同僚でも、しょせんは他人
先輩や同僚の話は役に立ちますが、生き方も、家族構成も、家計も、健康も、あなたとは違います。「あの人は辞めてうまくいった」「あの人は残った」は、その人の条件の上での結果です。同じ職場の同じ年代でも、住宅ローンの残り、子どもの年齢、配偶者の収入、親の介護の有無が違えば、正しい選択は変わります。
相談先
- 総合労働相談コーナー(聞いた話が自分に当てはまるかの確認)
- ハローワーク(再就職の見通し)
この章で記録しておくこと
- 話を聞いた日付、相手(名前は伏せてもよい)、相手の辞めた時期と立場
- 聞いた内容の要点と、自分に当てはまる点・当てはまらない点
- 教えてもらった相談先や情報源