第19章転職エージェントとの面談の準備と進め方|40代・50代
この章の要点
- 面談の前に、職務経歴の要点、希望条件(年収・勤務地・働き方)の「譲れる線と譲れない線」、退職の経緯の説明を用意します。
- エージェントの報酬は採用が決まったときに入るのが一般的です。勧めの理由を聞き、自分でも確かめます。
- 担当者と合わなければ、変更を頼んだり別の会社を使ったりしてかまいません。複数社を使うときは、同じ求人に重ねて応募しないよう管理します。
面談の流れ(一般的な例)
- 経歴と、辞める(辞めた)経緯の確認
- 希望条件の確認
- 転職市場での見込みの説明
- 求人の紹介(その場、または後日)
- 書類の添削・面接対策の案内
所要時間は1時間前後が多いとされます。オンラインで行うことも多くなっています。
事前に用意するもの
面談で聞くこと
- 自分の年齢・経験で、どのくらいの求人を紹介できそうか
- 紹介できる求人の年収の幅と、その根拠
- 似た経歴の人が、決まるまでにどのくらいかかっているか
- 紹介された求人を勧める理由
- 応募書類をどこに、いつ出したかを知らせてもらえるか
どこまで信じるか
- 市場の見込み(「決まりやすい」「難しい」)は、担当者によって言うことが違います。複数の担当者に聞いて比べます。
- 「早く決めたほうがいい」と急かされたら、理由を聞きます。回答の期限は、応募先と相談して延ばせることもあります。
- 年収が下がる求人を勧められたら、家計の下限と比べて判断します。
助言が「決まりやすさ」に寄りやすい理由は、エージェントの儲けの仕組みにあります(第17章)。
「売りにくい」と見られたとき
決まりにくいと見られると紹介や連絡が減り、決まりそうな求人では承諾を急がされる、という例があると言われます(理由は第17章の「儲けの仕組み」)。
- 連絡が減っても、自分の価値が否定されたわけではありません。ルートを増やします(第21章)。
- 急かされたら、「家族と相談して○日までに返事をします」と期限を自分で決めて伝えます。
- 内定を承諾するかは、条件を書面で確かめてから決めます。
担当者との相性と変え方
- 連絡が遅い、希望と違う求人ばかり、話を聞いてもらえない、と感じたら、担当の変更を頼めます。多くのエージェントに問い合わせ窓口があります。
- 変更を頼みにくければ、別のエージェントを使うのも一つの方法です。
複数社の使い方
- 2〜3社を並行して使うのが一般的とされます。
- 同じ求人に別々のエージェントから重ねて応募しない。応募先に悪い印象を与え、トラブルになることがあります。
- 応募の管理表を作り、どの求人にどこ経由で応募したかを記録します(第25章)。
相談先
- ハローワーク(職業相談・求人の紹介)
- 複数の転職エージェント(見立てを比べる)
この章で記録しておくこと
- 面談の日時、エージェント名、担当者
- 聞いた市場の見込みと、その根拠
- 紹介された求人と、勧められた理由
- 応募した求人と経路(重複応募を防ぐ)
この章のチェックリスト
- 職務経歴書の下書きを用意した
- 希望条件を「譲れない線」と「譲れる線」に分けた
- 家計から見た最低年収を出した
- 退職の経緯を短く説明できる
- 応募の管理表を作った
- エージェントに急かされても、自分で決めた期限で判断している
事実の確認表
| 主張 | 出典 | 確認日 |
|---|---|---|
| エージェントは原則として求職者から手数料を取れない | 石川労働局「職業紹介事業の概要」https://jsite.mhlw.go.jp/ishikawa-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/roudousha_haken/syoukai_gaiyou.html | 2026-09-30 |
| 面談の流れ・時間、複数社の使い方、報酬の仕組みによる偏り | 指南記事・経験則 | 2026-09-30 |
参考にした記事
- (この章は主に一般的な使い方の整理で、特定のエージェントの記事は参考にしていない。社名を挙げて優劣をつけない方針のため)