16-4退職後の失敗パターン集|投資・起業・ローン・熟年離婚・介護離職(第4節/全6節)
第16章の節:16-1 16-2 16-3 16-4 16-5 16-6
11. 熟年離婚
- 背景:同居期間20年以上の夫婦の離婚は、2023年に約4万件で、離婚全体の2割あまりでした。退職で家にいる時間が増え、夫婦関係の問題が表に出ることがあります。
- お金の論点:婚姻中に築いた財産は財産分与の対象になり、退職金も対象になりうるとされます。厚生年金の記録を分ける年金分割の制度もあります。住まいをどうするかも大きな論点です。
- 避ける手立て:退職前後の暮らし方(家事、時間の使い方、お金の管理)を話し合う。関係が難しくなったら、夫婦カウンセリングや、法律相談(法テラス・弁護士)を早めに使う。
12. 介護離職
- 背景:家族の介護・看護を理由に仕事を辞める人は、年に約10万人とされます。辞めると収入が途絶え、再就職も難しくなりがちです。
- 避ける手立て:辞める前に、辞めずに済む手立てを確かめる。家族1人につき通算93日まで取れる介護休業、年5日(対象家族が2人以上なら10日)の介護休暇、短時間勤務などの制度があります。介護保険のサービスを使うには市区町村で要介護認定を受けます。地域包括支援センターが最初の相談先です。
13. 自分や家族の病気・心の不調
- 何が起きるか:リストラの前後は強いストレスがかかり、眠れない、食欲がない、気力が出ないといった状態が続くことがあります。
- 避ける手立て:不調が2週間以上続いたら医療機関を受診する。厚生労働省の「こころの耳」に相談窓口がまとめられています。つらい気持ちが強いときは、ためらわず電話やSNSの相談窓口を使ってください。
14. 社会とのつながりを失う孤立
- 何が起きるか:会社を離れると、毎日話す相手や予定が一気になくなる。家にこもり、気力が落ちる。
- 避ける手立て:週に何度か外に出る予定を作る(職業訓練、図書館、ボランティア、地域の活動など)。元同僚や友人との連絡を絶やさない。
共通する前兆
- 数字を書き出さずに決めている
- 「今しかない」「あなただけ」と急かされている
- 家族に話していない
- 撤退の条件を決めていない